「外に向かって会社の門を開く、ワークショップで自己を出す、アーティストも作品制作を通して自己の解放する」という意味を込めて、本展のタイトルを決めました。
4人のアーティストが、作品展とワークショップでみなさんをお迎えいたします。

天野浩子は、石の彫刻作品の制作をメインに活動しています。空間に彼女の作品があることにより生まれる「場の一体感（もしくはその逆の違和感）」から、自己と他者のあり方を問う作品を作り続けています。今回の作品展では本展オリジナルの作品と、過去に制作した石の彫刻作品のインスタレーションがメインとなります。ワークショップでは、参加者自身を投影したトーテムポールを作ります。

衛守和佳子は、木彫、陶器（セラミック）、ガラスなどの素材を自在に扱うアーティストです。彼女のテーマは「Life」。「目に飛び込んできた命の強さや大切さを多くの方に感じ、見た方に考えてほしい。どんなにシンプルな形であっても、同じ形はなく、その形がいくつか集まり作られる『暖かな空気感』が私の好きな表現」と言います。今回の作品展では、木彫の卵の作品を展示します。また、衛守が中心となり8月上旬に開催予定の「高原夏のアトリエ2013」で、子どもたちと制作する作品も展示予定。ワークショップでは印刷機の清掃時に排出される「不織布」を使用してたまごの殻のような立体のオブジェをつくります。

上野彰子は「日々気づかないうちに降り積もる物事」をテーマに制作しています。現在制作しているシリーズでは、木版制作時に出てしまう切れ端や試し刷りの和紙に感覚で水彩の色を置き、その形からイメージできたものをペンで描き込んでいく手法で描いています。意識せず切り取った不織布の形から、何が見えるか。イメージした世界を構築していく楽しさを共有するとともに新たな自分を発見し、他者の意外な一面を、覗き見ることができればと考えています。ワークショップではこのシリーズの手法をアレンジし、みなさんと「空想どうぶつえん」を作ります。

田中清隆は、「光」を素材としてとらえ、光とその他の素材との関係性を追究しています。手に取ることのできない「光」をどのように扱うのか？どのように感じてもらうのか？どのように楽しむのか？などが長年のテーマ。「少しずつ新たな試みをしながら制作する作品は、進化する実験装置のようだ」と言います。今回の展覧会では、そのいくつかの異なる「光」の作品を体験していただきたいと考えています。ワークショップでは「ひかりとかげ」を楽しむカタチを造ります。LEDライトを使って、出てくる「かげ」を楽しみます。壁やスクリーンに「かげ」を集めて、その重なり、ひかりの色の変化により多くの楽しみ方をみなさんに提案します。

会社まるごとギャラリー タイムスケジュール

• 会社まるごとギャラリーでは各回ギャラリーツアーを実施します。工場内の作品展示もありますので、安全上ギャラリーツアーにご参加ください。（要予約）
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