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会社から地域へ!まるごとギャラリー2021の参加作家の皆さんにインタビュー

ガラス作家 片岡操さん

まるギャラ協力企業の(株)坪倉興業さんにてお話を伺いました。

どのような制作活動をされていますか?

今は主に吹きガラスという手法でタンブラーやお皿などの器を制作し、個展で発表しています。
最初からガラスで作っていたのではなく、大学生のときはデザイン科で金工を専攻していました。彫刻が好きだったので金属を溶接して彫刻作品も作っていました。ガラスを扱い始めたのは、大学のガラス研究会というサークル活動がきっかけです。吹きガラスの工房を借りて友達と実験しながら独学で作っていました。大学を卒業してからガラスの専門学校に通っていろいろな技法を学び、徐々に今のスタイルになりました。

まるギャラ2021の作品について教えてください。

ガラスと金属を組み合わせた作品にしたいと思い、鶴見金網(株)さんの廃材の金網と(株)山装さんの廃材の鉛の部品を使って作っています。この金網はモアレ(網の重なり具合によって視覚的に発生する模様)が美しいです。いろいろな廃材の中から形が面白いものを選び、それを組み合わせて新しい造形にしていきます。
今日は坪倉興業さんの工場にお邪魔して、作品と地面が設置する部分を作っています。坪倉興業さんの職人さんにお手伝いいただいています。
廃材とガラスの他にはアクリルの筒と電球を使います。電球が夕方から夜にかけて光り、吹きガラスで作った球体とアクリルの筒が光を反射して綺麗に見える予定です。

まるギャラが開催される福浦地域について感じたことを教えてください。

金沢区には20歳の頃から住んでいます。福浦の工場地域のことは以前から知っていました。この辺りは金属の工場が多い印象です。
坪倉興業さんのような金属加工設備のある大きな工場で制作させてもらう機会はなかなかないので、よい体験だと思っています。今日手伝ってくださっている職人さんのように、すごい技をもつ方々がこの地域にはたくさんいらっしゃいます。
各工場の職人さんそれぞれに技があり、技のある職人さんがいる企業がこの地域には集まっています。この地域を歩いてまるギャラ作品をご覧になりながら、そのようなことにも想いを馳せていただければ幸いです。